【 開業準備における物件選定のポイント③ 】

 

 

【 開業準備における物件選定のポイント③ 】
-物件のハード面及びソフト面のチェックを慎重に行う-
 

 医院クリニック開業準備における開業場所物件選定のポイントの最後として、今回は物件自体のチェックについて説明します! 物件のチェックとしては、ハード面とソフト面のチェックをする必要があります。

まず、ハード面のチェックとしては、物件の構造や状態、②電気・ガス・給排水設備、③その他があります。

①(物件の構造や状態)は、木造の建物の場合は建築年月日を調べ、30年以上経過している場合は、構造の精密なチェックをするのが無難でしょう。 できれば、30年以上経過している物件は、避けるのが無難でしょう。
鉄骨造や鉄筋コンクリ-ト造の場合は、建築して50年以内であれば大きな問題は無いと言えますが、構造のチェックが簡単にできないことから、50年以上経過している建物は、管理がしっかりしているもの以外は避けるべきです。

②(電気・ガス・給排水設備)は、電気は容量をチェックし、足りなければアップが可能かチェックしてください。 ガスは必須の設備ではないですが、乾燥機で利用できるので設備の状態をチェックしてください。 給排水設備ですが、給水について十分な量があるか、給水管の配管が適正か、排水についても同様にこれらの点を調べてください。

③(その他)ですが、医院の内装をする上で重要な天井や梁の高さ、床の構造、壁面の構造など内装のレイアウトに制約や不備を与えないかどうかをチェックする必要があります。

以上のチェックは、医院内装を数十件以上経験している建築士さんや内装業者さんに精密にしてもらう必要があります。 大きなお金を投入する部分ですし、日々診療に使う場所なので十分なチェックが必要です。

 

次に、ソフト面のチェックする点を挙げます。物件の管理状況、②入居者、③物件の所有者・管理者の内容です。

①(物件の管理状況)ですが、建物の隅々まで見て回り管理状況を調べます。 この場合も建物管理の専門家と一緒にチェックするのが良いでしょう。 管理状況が悪いと結果として自院の運用そして集患にマイナスになります。

②(入居者)については、ヤクザや問題企業そして宗教団体などが同居していないか、周辺からの聞き取り調査、法務局での調査、場合により興信所による調査も経て慎重に入居者をチェックしてください。 開院してから問題が判明しても遅いのです。 事前に細かくチェックしてください。

③(物件の所有者・管理者)意外に見落としがちです。 建物の所有者・管理者とは長い付き合いになります。 単なる賃貸借関係以上の密接な関係になります。 ここでもと同様に慎重な調査をしてください。

物件のチェックは、手を抜かず、専門家の手を借りて緻密且つ広範囲に行う必要があります。

 

【 開業準備における物件選定のポイント① -開業の基本構想を明確にし、それをベースにして場所選定をする-
【 開業準備における物件選定のポイント② -その開業場所(物件)の各種データを検討する- 】

 

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