開業形態の基礎知識 ② 【 医院開業の新しいスタイル、集合施設型開業(医療ビル・医療モール等)について 】
はじめに
今後、医院・クリニック(診療所)は、厳しい評価選択の時代を迎えます。しかし、的確且つ良質な医療サービスを提供できれば、住民の評価・支持は得られます。的確且つ良質な医療サービスは、他施設との連携・協力がなければ十分なものといえなくなります。この記事は、他の医療機関との連携・協力を組み込んだ形の診療所開業(集合施設型開業)をご案内するものです。
集合施設型開業 とは・・・
集合施設型開業とは、複数の診療科目の診療所(医院・クリニック)が一つの建物や土地に集まって診療を行う形態です。例えば内科と整形外科の連携は、密接な関係にあります。また、内科と皮膚科との連携も重要です。医療機関の相互の連携協力は患者さんにとり心強い味方になります。これは一方では診療所側にとり、経営上大きなメリットを与えてくれます。そのような色々のメリットを生かす開業形態が、集合施設型開業です。以下、その 各種メリット を説明します。
1.集患メリット
・ 患者さんのニーズが高い科目のため患者さんが集まります。
・ 患者さんにとり利便性が高いので患者さんが集まります。
・ 集合施設ゆえ認知度が高く集患率が高まります。
・ 集患コストが安くなります。
2.人的メリット
- ・ 人的交流が図れます。
- ・ 人の遣り繰りができます
- ・ 人事管理が効率的になります。
3.施設上のメリット
- ・ 各種施設を共有できる。( 待合室、駐車場等 )
- ・ 無駄のない施設を作れる。
- ・ 合理的な施設運用ができる。
4.経費上のメリット
- ・ 施設の共有化によりコスト削減が図れます。
- ・ 機器類の共有化によりコスト削減が図れます。
- ・ 広告宣伝が低コスト化で起案する。
5.薬剤処方メリット
・ 無理のない薬剤処方が図れます。
・ 投薬ミスが防止できます。
・ 投薬管理が合理化・効率化されます。
最後に
集合施設型の開業は、メリットが多いです。今後の厳しい開業環境においては、十分検討に値する開業形式だと考えます。
*上記に関するご質問は、下記連絡先までお問合せ下さい。
「 開業場所研究会 」 運営会社
テナントアシスト・ウイン株式会社
Email:fukui@tenant-aw.jp